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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ

のむみち

名画座かんぺ発行人

戦後75年 社会派の巨匠・今村昌平 映画を通して日本の社会を考える

『赤い殺意』(8/14) 新文芸坐 特集「戦後75年 社会派の巨匠・今村昌平 映画を通して日本の社会を考える」(8/10~8/14)で上映。 東北で、大学の図書館で働く夫・吏一(西村晃)と幼い子供と暮らす貞子(春川ますみ)は、夫と子供の留守中のある晩、強盗に押し入った平林(露口茂)に強姦されてしまう……。今村昌平監督によるザ・今村昌平印の傑作重喜劇! 原作は、藤原審爾。なんといっても春川ますみの魅力に尽きます。妾の子という境遇から、常に、いちいち細かいことにまで口を出してくるセコい夫(西村晃、上手すぎ)の言いなりで愚鈍、それでいて艶かしい肉感的な妻を堂々主演。雪の中を走る汽車のシーンや強姦シーンなど、姫田真佐久の撮影にもシビれます。余談ですが、東北・北陸など雪国が舞台の因習的雰囲気の女性映画には本当に素晴らしい作品が多いですね~(「六條ゆきやま紬」「越後つついし親不知」etc.)。

20/8/9(日)

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