業界ではこういう会を「親子会」と呼ぶのですが、あえて師弟の二文字を。心の中ならいざ知らず表立って師弟の契りを結び教えを請う修行というスタイルが見直されています。 まごうかたなき江戸っ子の二師匠に鹿児島と千葉から入門した今や売れっ子の二人。大師匠には先代馬生が、柳朝が。芸は人なり。いわば生き方を学ぶ弟子にもすでに弟子がおり。平日なればこそよったりが集えた二日間、この奇跡。とは言っても一席終えて一之輔さんはすぐそばにある池袋演芸場に駆けつけて主任務める寸法です。人と人が密に生きてた江戸八百八町の心意気、かける言葉も伝法で含羞含みの江戸の風、吹かれてみれば「こりゃあいいや、かっちけねえ」は、あたぼうでぃ。

19/6/15(土)