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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

大頭脳〈HDリマスター版〉

「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」の1本として上映。 『大盗賊』(61)は別にして、なぜこの映画に"大”のタイトルがついているかといえば、当時、日本で連続公開されたヒット・メーカー、ジェラール・ウーリー監督の作品群が『大追跡』(65)、『大進撃』(66)、『大乱戦』(71)という邦題で、その流れで『大頭脳』(69)と命名された記憶がある。内容に関連性はなく、いずれもルイ・ド・フュネスやブールヴィル主演のコメディだった。ベルモンドは『大頭脳』では客演というか、強力な助っ人という印象が強い。列車強盗のプロと、脱獄囚らの3人が、列車輸送されるNATOの軍事資金を強奪するコメデイでデヴィッド・ニーヴン扮するブレインが、あまりの頭脳の重さで頭が支えられず傾いてしまうというベタなギャグが愉しい。ベルモンドは脱獄囚アルトゥール役だが、とにかく走りに走り、徹底したアクションで映画を支えている。

20/10/27(火)

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