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水先案内人のおすすめ

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歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

いのうえ歌舞伎〈亞〉alternative『けむりの軍団』2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演

“いのうえ歌舞伎《亞》alternative”と銘打って、劇団☆新感線が痛快爽快人情時代劇『けむりの軍団』を上演する。 『乱鶯』で新感線に時代劇を書き下ろしたことのある倉持裕の作、いのうえひでのり演出、古田新太、池田成志、ゲストに早乙女太一、清野菜名、須賀健太を迎え、高田聖子、粟根まことという顔ぶれ。ちょっと大人でちょっと渋い、骨太な娯楽時代劇となりそうだ。 眼目はキレ者の軍配士で浪人の真中十兵衛(古田新太)と、もうひとりの謎の浪人・美山輝親(池田成志)との珍道中。姫を助けるために、味方と思わせて敵、敵と思わせて味方と、敵を欺き翻弄し、十兵衛たちが一世一代の戦をしかけていく。早乙女の超絶技巧の殺陣も見逃せない。 どこかクロサワの『七人の侍』へのオマージュも感じるこの一作。古田に池田という今最も脂の乗りきった……というには、ちょっとだけいい感じに渋さと枯れがオンされたふたりの名優の丁々発止が楽しみだ。

19/7/10(水)

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