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水先案内人のおすすめ

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洋画、邦画、時々アニメ 映画で人生が変わります

堀 晃和

ライター&エディター。記者歴27年、元産経新聞文化部長。映画と音楽と酒文化が守備範囲。

最高の花婿 アンコール

美しい4人の娘たちがそれぞれ異なる国の男性と結婚したことで起きる「異文化トラブル」をコミカルに描いて大ヒットしたフランス映画の続編だ。前作(2014年)は本国の人気にとどまらず、世界145カ国で公開。今作も再びブームを巻き起こし、昨年のフランス映画興行収入で1位を獲得した。 映画の続編の評価が第1作を上回るケースはそれほど多くはないだろう。しかし、『最高の花婿 アンコール』ははっきり言って前作を超えている。前作では、四女がコートジボワール出身の黒人男性と式を挙げるまでの一連の騒動が物語の中心だった。今作は“多国籍ファミリー”の人間関係がさらに踏み込んで描かれており、個性的な登場人物全員に感情移入できるような展開が秀逸だ。 ロワール地方の邸宅で幸せに暮らすパパとママ。そして、長女はアラブ系と、次女はユダヤ人と、三女は中国系と結婚し、四女夫婦も姉たちと同様にパリで暮らしていたが、外国人に対する周囲の差別的な行為に夫たちが耐えきれず、海外移住を望んだために再びパパとママを巻き込んだ騒動となってしまう。テーブルを囲んで交わされる家族のユーモラスでハラハラする会話、表情の描写にぜひ注目して観てほしい。

20/3/26(木)

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