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水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
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新進女優や新たな才能にフォーカスした作品を中心に紹介

イソガイマサト

フリーライター

ミッドナイトスワン

スターのオーラを消し去り、社会から弾き出された主人公になりきっていた『凪待ち』の香取慎吾にも驚いたけど、トランスジェンダーの凪沙として生きた本作の草彅剛もスゴかった。見た目はもちろん、トランスジェンダーが抱える痛みや孤独を全身で表現。こんなに生々しく、赤裸々にひとりの人間の壮絶な“生”をまっとうするなんて!! そこに彼の強い覚悟と決意が感じられ、凪沙をめぐる壮絶なドラマもリアルな感情とともに迫ってきた。 そして、凪沙と心を通わせるヒロインの孤独な少女・一果に扮した新星・服部樹咲が本作の成功を確実なものに。演技経験ゼロの彼女にオーディションで目をつけた内田英治監督はアッパレだ。技巧に走らないその言動と表情、眼差し、草彅との距離感が絶妙で、彼女が踊る国際的レベルのバレエは自然に目が釘づけになるぐらい圧倒的で美しい。凪沙に一果がバレエを教える階段上での一連のくだりは映画史に刻まれる名シーンだと思うし、服部樹咲は、2020年の日本映画界における最大の発見と言ってもいいだろう。

20/9/24(木)

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