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本業はヘビメタ誌編集者。寄席、落語会は年200回以上通う。関連著書も多数。
広瀬 和生
「BURRN! 」編集長、落語評論家
代官山落語オンライン夜咄 三遊亭兼好『庖丁』 produced by 広瀬和生
21/4/29(木)
晴れたら空に豆まいて
これまで『ちきり伊勢屋』『死神』と「代官山夜咄」で名演を連発してきた三遊亭兼好が、今回は『庖丁』をネタ出し! 「昭和の大名人」六代目三遊亭圓生の十八番として知られ、「圓生でひとつ選ぶなら『庖丁』だ」というファンもいるほど。若き日の立川談志が「ひとり会」で『庖丁』をネタ出ししておきながら当日になって「難しくて出来ないので本物を呼びました」とサプライズで圓生が登場、談志の代わりに演じたという“伝説の演目”だ。圓生直系の五代目圓楽一門にとっては大事なお家芸であるこの大ネタを、兼好は見事に自分のものにしている。兼好独自の演出が光る『庖丁』、この機会を逃したらあまりにももったいない!
21/4/2(金)