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水先案内人のおすすめ

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歌舞伎とか文楽とか…伝統芸能ってカッコいい!

五十川 晶子

フリー編集者、ライター

歌舞伎座『四月大歌舞伎』

『御存 鈴ヶ森』は、多くの歌舞伎の狂言の中でも実に歌舞伎らしい、歌舞伎ならではの魅力に富む一幕だ。 前髪の若衆・白井権八(実はシリアルキラーだったりする)と男伊達の長兵衛が品川の鈴ヶ森で出会い、奇妙な縁を結ぶ。義太夫狂言とは違ってストーリーはいたってシンプル。その分役者の存在感が問われる。彼らの姿形の極まり極まりの美しさ、漆黒の江戸の闇の中に建つ巨大な「南無妙法蓮華経」の題目石、ふたりの顔をを照らす提灯の灯、ギラリと光る権八の刀の抜き身。 権八のこしらえがまた好い。女方の名優と言われた五代目岩井半四郎が権八の演出を確立したため、家紋の丸に井の字を付けた黄緑に近い鶸(ひわ)色の着付け(立役が...

19/3/27(水)

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