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木谷 節子
アートライター
パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華 サラ・ベルナールの世界展
19/12/7(土)~20/1/31(金)
渋谷区立松濤美術館
19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活躍したフランスの大女優サラ・ベルナール(1840/44‐1923)。美術史的には、アルフォンス・ミュシャを一躍時代の寵児に押し上げたポスター《ジスモンダ》の依頼主として知られ、後にガラス工芸作家として名をはせるルネ・ラリックのジュエリーも舞台で数多く使用した。ミュシャとラリックといえば、世紀末のパリを彩ったアール・ヌーヴォーの二大巨匠。彼らを庇護しその作品を大衆に向けて発信し続けたサラ・ベルナールもまた、「ベル・エポック」という時代の一大プロデューサーだった。そんな彼女の恋多き人生や、棺桶をベッド代わりにしていたナゾの私生活など、ベル・エポックの立役者にして生身のサラ・ベルナールを知ることができる、大変貴重な機会である。
20/1/7(火)