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水先案内人のおすすめ

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生きのいい日本映画を中心に、大人向け外国映画も

平辻 哲也

1968年生まれ 映画ジャーナリスト

アイムクレイジー

エルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画『ロケットマン』(8月23日)は冒頭が大傑作だった。冒頭だけを観たら、『ボヘミアン・ラプソディ』を超えているかもしれない。そんな『ロケットマン』とほぼ同日公開される日本発の音楽映画だ。 メガホンを取ったのは行定勲組でチーフ助監督を務めてきた工藤将亮監督。これがデビュー作になる。工藤監督はNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』、映画『いちごの唄』などで俳優として活躍するミュージシャンの古舘佑太郎と意気投合。さらに行定組のスタッフが「若手監督を育てなければ、日本映画の未来はない」とバックアップした。 主人公はこの日のライブを最後に、音楽の道を諦めようとするミュージシャンの佑樹。ところが、交通事故をきっかけに作曲家の美智子(桜井ユキ)と広汎性発達障害の息子と出会って……というストーリー。 音楽映画の形を取っているが、工藤監督によれば、自身の映画への思いがモチーフ。人生の岐路に立った主人公の姿には、誰もが自分自身の境遇に置き換え、何かを感じ取れるはず。映画は荒削りだが、製作陣の熱い思いは感じられ、愛おしい作品になっている。 「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一が映画初出演しているのも注目。劇中には曽我部の名曲へのオマージュが捧げられており、ファンは楽しめるはずだ。

19/8/23(金)

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