監督のクラシンスキーが50、60年代のSF小説や映画のファンなのかは知らないが、少なくとも本作はそう見える。つまり、何か邪悪な存在が空の彼方からやってきて、人類はその恐怖の中で解決策を見出そうとするという、かつてのそれらのSF作品の基本を見事に押さえているからだ。しかも90分という短い上映時間まで！　 が、彼が賢かったのは、これだけだとマニア向けのSF映画にしかならないと知っていたのだろう、そこに家族ドラマという普遍的なテーマを加えたのだ。未知の脅威から身を...

18/9/29(土)