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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり
上野 紀子
演劇ライター
『Oslo』-オスロ-
21/2/6(土)~21/3/21(日)
新国立劇場 中劇場、 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、東京エレクトロンホール宮城
1993年、ノルウェーのオスロにて交わされた“オスロ合意”。パレスチナ問題の歴史における重要な協定、その成立に奔走したノルウェー政府の人々と、イスラエルとPLOそれぞれの要人たちが織りなす人間ドラマを描いた舞台です。ニューヨーク、ロンドンで上演され、2017年トニー賞演劇作品賞ほか数々の演劇賞を騒がせた話題作の、日本初演の登場ですね。和平交渉へ向けて信念を持って暗躍する主人公、ノルウェーの社会学者テリエ・ラーシェンを坂本昌行さんが、その妻である外交官のモナ・ユールを安蘭けいさんが演じます。福士誠治さん、横田栄司さん、益岡徹さんほか、濃厚・緊迫の社会ドラマを引っ張る巧者が勢揃いする中で、筆者の注目は河合郁人さん、相島一之さん、石田圭祐さん、那須佐代子さんなどが、それぞれ非常に重要なキャラクター二役を担うこと。どう演じ分けて魅せてくれるか、期待が募ります。翻訳劇を緻密に紐解き、熱く立ち上げていく演出家・上村聡史さんの指揮で、いざ世界を見つめる演劇体験へ。
21/2/2(火)