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水先案内人のおすすめ

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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

悪人伝

日本でも絶大な人気を誇る『新感染 ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソク。屈強な肉体と鋭い目つきは近寄りがたいが、愛称は何と、“マブリーちゃん”!!! 誰のネーミングかは存じ上げないが、実に素晴らしい愛称だ。 そんな“マプリーちゃん”の魅力が全開する本作、資料には「カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門の正式上映作品に選ばれ、現地で上映されるやいなや観客たちを熱狂の渦に巻き込み、その勢いのまま本国で劇場公開されると興行収入ランキング初登場NO.1を記録」とある。 さらに、「シルヴェスター・スタローン製作によるハリウッド・リメイクまでも決定」とも。 それが事実なら“マプリー”ファンには嬉しい限りだが、ホンマかいな? 凶暴なヤクザの組長チャン・ドンス(マプリー)が、ある夜何者かにめった刺しにされる。奇跡的に⼀命をとりとめたドンスは対立する組織の仕業かと疑い、犯人探しに動き出す。一方、捜査にあたるのは、暴力的な手段も辞さない荒くれ者のチョン刑事(キム・ムヨル)。 互いに敵意を剥き出しにしながら自らの手で犯人を捕らえようとするが、狡猾な殺人鬼を捕らえるために互いの情報が必要であると悟る。ふたりは、いつしか共闘し、犯⼈を追い詰めてゆく……。 監督・脚本は『隊長キム・チャンス』のイ・ウォンテ。“マプリー”による“マプリー・ファン”のために作られた本作、マプリー本人は「刑事のようにデータを集め、推理を駆使して犯人を追い詰める。一般的なギャングのボスとはまるで別の一面を見せる、今まで演じてきた中で最も個性的な役柄と言えるだろうね」と語っている。

20/7/15(水)

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