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巨匠から新鋭まで、アジア映画のうねり

紀平 重成

1948年生まれ コラムニスト(元毎日新聞記者)

きっと、またあえる

100万人が受験し合格者はわずか1万人。つまり100人のうち99人は途方に暮れるというのがインドの厳しい大学受験事情だそうです。そんな狭き門のなかでもトップクラスにある工科大学の学生寮を舞台に、主人公たちが大学生活を送った1990年代と、親世代になった現代との2つのストーリーが交互に進みます。 友人アニの息子が受験に失敗し病院に担ぎ込まれたと聞いて、かつての悪友たちが集まり、息子を励ますため学生時代の奮闘記を病室で語り始めます。スポーツも恋愛も力の限りを尽くしたこと。「友人が大変なら、どこにいても駆けつける」という今なお変わらぬ友情にも熱いものを感じさせます。 映画は『バーフバリ』を超える大ヒットとなりましたが、ニテーシュ・ティワーリー監督は「これは僕自身の大学生活の物語だ。他の誰にも作ることはできない」と自信を見せ、今の子供たちは受験のプレッシャーがかかりすぎ。試験がうまくいくかどうかが生死の問題になっている。これを変えたかった」と制作の動機を語っています。 受検の過熱は日本もまったく同じ。人生において何が大切かをこの機会に考えてはいかがでしょうか。

20/8/21(金)

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