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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『物理学者たち』ワタナベエンターテインメントDiverse Theater

副題に「二幕の喜劇」とある『物理学者たち』の観劇ポイントを推測した。スイスの劇作家である作者のフリードリヒ・デュレンマットは、推理作家でもあった。いわゆる社会派作家だろうが、現代社会の矛盾や課題をグロテスクな手法で描くのが得意らしい。1961年に書かれたこの作品は科学技術、そして核を扱っているが、サスペンスタッチであり喜劇的要素を含み、さらにエンタテインメントでもある。ここがポイント。想像力を働かせて見ると良いのだ。 上演台本と演出のノゾエ征爾は出演もする。意表を突く場面が楽しみだ。舞台はサナトリウムの精神病棟。入所する患者3人。アインシュタインだと名乗る男、これを中山祐一朗。ニュートンだと名乗る男、これは温水洋一。15年間もサナトリウムで暮らすメービウスと名乗る男、こいつは入江雅人。そして院長が草刈民代。もう、これだけでワクワク、ドキドキしてくるでしょう。 物語はある日、看護婦が絞殺され、犯人はアインシュタインだと名乗る男のようだ。さらに殺人事件が起きる。誰にも分らない私たちの未来。精神病院にいる3人の「物理学者」は、核の世界にいる私たちなのか?

21/9/18(土)

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