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王道をゆく日本映画を中心に、問題作、旧作日本映画も
大高 宏雄
1954年生まれ 映画ジャーナリスト
それから
18/6/9(土)
ヒューマントラストシネマ有楽町
これはいい。キム・ミニ(『お嬢さん』)の韓国語の美しさを聴いているだけで、何とも幸福な気分にさせられる。その幸福な感覚は、映画の暗鬱でどんよりした気分に、ちょっとした冷風のような心地よさを滑り込ませる。雇い主の男と世間話をする。家族のこと、住んでいる場所のこと。映画は、2人のやりとりを長回しのカメラでじっくりと見せる。話の中身は面接時のようにも聞こえるが、言葉の数々が、とても日常的で、それが...
18/6/29(金)