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水先案内人のおすすめ

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話題作、アート系作品を中心に

恩田 泰子

映画記者(読売新聞)

プリズン・サークル

人と向き合い、対話する。それがどんなに重要なことか。坂上香監督によるこのドキュメンタリーは切実に感じさせる。 受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「セラピューティック・コミュニティ(TC)」という教育プログラムを、日本で唯一導入している刑務所にカメラを入れた作品。取材許可まで6年、撮影に2年。 映画の軸となるのは、TCを通して、なぜ自分はそこにいるのかに向き合う4人の若者。過酷な過去、犯した罪。ひとりひとりが、必死に語り、真剣に耳を傾け、心を動かしていくことによってもたらされる変化を、観客は目の当たりにすることになる。人が前へ進んでいくために必要なことを塀の中から照らし出す一本だ。

20/1/23(木)

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