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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

四季 ミュージカル『はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~』劇団四季

少年少女よ、声を出して友達を作ろう。劇団四季の新作ファミリーミュージカル『はじまりの樹の神話・こそあどの森の物語』は子供たちに人との繋がりの大切さを伝えるオリジナル作品だ。 児童文学作家・岡田淳の「こそあどの森の物語」が原作。第一の主人公は、森で暮らす少年スキッパー。本を読むのが大好き。いつも一人の世界を楽しむ引っ込み思案な性格だ。第二の主人公が少女ハシバミ。大昔からやって来たという。恐ろしいリュウの怒りを鎮めるため、いけにえにされて巨大な樹に両手を縛り付けられていた。 この子を助けてほしいと、訪ねてきたのが尻尾が光る不思議なキツネのホタルギツネ。ハシバミは「心の声」で樹に助けを求め、樹も「心の声」でホタルギツネに呼びかけて時空を越えて現代にやって来たというのだ。ファンタジーの世界に満ちた物語である。 登場するのは、お手玉や虫取りなどの遊びをハシバミに教える双子の幼い女の子アケビとスグリ。文学や勉強を教える作家トワイエら。これまでレパートリーが30作を越える四季のファミリーミュージカル。コロナ禍の今、人とどう繋がるか。ピタリと合致する作品だろう。

21/8/12(木)

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