Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

アメリカン・ドリーマー

デニス・ホッパーが亡くなってから10年。20歳代に『理由なき反抗』などに出たり、写真に凝ったりしたが、その名が世界で知られるようになったのはやはり『イージー・ライダー』だろう。そんなホッパーが監督第2作『ラストムービー』の編集をしていた1970年末に、彼の姿を追った珍しいドキュメンタリー。とはいえ、ホッパー本人はドキュメンタリーの被写体になることを拒否、『ラストムービー』の監督ホッパーを演じる俳優ホッパーを描いた映画であるという。編集中のホッパー、共同生活をする若者たちなど、映像を自由かつ柔軟につなぎ、音楽を重ねていくイメージフィルムのような世界。ドラッグによる幻想世界の着想はあったにしろ、当時の映画文法に一種の異議申し立てをした映画として面白い。

20/1/30(木)

アプリで読む