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Tak

美術ブロガー

【3月31日まで休館】特別展「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」

「ものづくり」をテーマに特色のある5人の名工たちを紹介する特別展が江戸東京博物館で開催されています。二人の蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真、陶工・三浦乾也、絵師から金工の道に転じた府川一則、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎。一般的には知名度も低く果たしてどんな作品が観られるのか想像つかないかもしれません。ところが、「酒井抱一と数多くのコラボ作品を手掛けた原羊遊斎」、「尾形乾山を慕い陶法を継承した三浦乾也」、「葛飾北斎の弟子であった府川一則」。とちょっとした説明がつくと俄然興味関心がわいてきます。三浦乾也に至っては陶芸だけでなくなんと軍艦の建造をも手がけたまさに鬼才です。5人の名工たちの中でも小林礫斎(こばやし・れきさい 1884年~1959年)の作品は何の知識もなく観たままに楽しめること間違いなし。大正末期から昭和初期にかけて究極とも言える精巧で緻密なミニチュア工芸品を数多く残しました。一見地味な展覧会のように思えて実は、とても見ごたえのある内容となっています。また特別展示として、明治前期に世界一周の途中に日本に立ち寄った、ブルボン・バルディ伯爵(1851-1906)が日本で収集した10,000点以上ものコレクションがベニス東洋美術館より初公開されています。19世紀に個人が収集した日本資料としては、現在残されている最大規模のコレクションの一つです。

20/2/28(金)

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