評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
本業はヘビメタ誌編集者。寄席、落語会は年200回以上通う。関連著書も多数。
広瀬 和生
「BURRN! 」編集長、落語評論家
生志・白酒 生酒の会
20/1/23(木)
日本橋公会堂(日本橋劇場)
「生」は生志、「酒」は白酒。立川生志と桃月庵白酒の二人会である。この組み合わせは新鮮だ。生志は古典落語の実力は折り紙つきで、様々な演目に独自の演出を加えて「生志落語」を作り上げているだけでなく、立川流ならではの「毒」も程よく持ち合わせている。この立ち位置はひょっとして落語協会における桃月庵白酒に似ているかも!? さすがオフィスエムズ、面白い企画を考えるものだ。立川流の演者は独演会ベースの活動が多く、固定ファンに支えられる傾向があるが、生志のような正統派はもっと多くの落語ファンに知られるべきだ。今まで立川流の逸材・生志を知らなかった落語ファンにもぜひ足を運んでもらいたい。
19/11/21(木)