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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ

のむみち

名画座かんぺ発行人

生誕90周年企画 熊井啓映画祭2021

昨年生誕90周年だった熊井啓監督の特集上映がついに開催です(コロナのため順延)! 監督デビュー作『帝銀事件 死刑囚』のほか8本がメインプログラムで、代表作である『黒部の太陽』と『お吟さま』(国立映画アーカイブ所蔵の117分版フィルム)がモーニングで、計10本の上映となります。そして16日には、今回『海と毒薬』『千利休 本覺坊遺文』『式部物語』の3本の主演作が上映される俳優・奥田瑛二さんのトークショーも(トーク当日の上映は『海と毒薬』と『千利休 本覺坊遺文』のみ)! 熊井啓監督は、社会派の監督と言われますが、文芸作品の『忍ぶ川』もオススメ。 『海と毒薬』では、水が流れる手術室の床に落としたガーゼから水に滲む血の流れをリアルなものにするため人血(!)を使い、『帝銀事件 死刑囚』では、実際に事件が起きた現場を実寸で再現させる、など徹底したリアリズムの追求も見どころです。また『海と毒薬』で、その撮影方法を訊かれたスタッフも「秘中の秘」と明かさなかったという冒頭シーンにも注目を!

21/10/11(月)

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