Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

セレクト方針はズバリ!「バランス」です

木谷 節子

アートライター

ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

20世紀初頭にいち早くゴッホの重要性に気づき、珠玉のコレクションを築きあげたへレーネ・クレラー=ミュラー。彼女が初代館長をつとめた、オランダはオッテルローにあるクレラー=ミュラー美術館から、ゴッホを中心とした所蔵品が紹介されている。 目玉の《夜のプロヴァンスの田舎道》は16年ぶりの来日だが、《白い帽子を被った女の顔》《レストランの内部》《種蒔く人》《サン・レミの療養院の庭》《黄色い家》(ファン・ゴッホ美術館)といった主要作品は、日本で繰り返し開催されてきたゴッホ展で、もう何度か観たような……。 しかし、これらをへレーネ&世間一般の評価の軌跡という切り口で観直すと、作品への理解も深まっていく。実は「またこの作品くるの?」なんて一瞬思ってしまったのだが、これだけのゴッホの名画(素描含む)を日本で数年おきに観られるなんて、本当にありがたいことだ。 同館が持つゴッホ以外の作品では、ルドンの一つ目の怪物《キュクロプス》ほか、新印象派やトーロップの作品なども印象に残った。

21/10/16(土)

アプリで読む