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Tak

美術ブロガー

メスキータ

「メスキータ」と聞くと、世界遺産コルドバのメスキータ(聖マリア大聖堂)が真っ先に頭に浮かびます。イスラム教とキリスト教が同居する世にも珍しいメスキータはスペインでも最も見ごたえのある建物です。東京駅改札を出てすぐの絶好の位置にあるステーションギャラリーで開催されている「メスキータ」展は、残念ながらその世界遺産建築を紹介する展覧会ではありません。メスキータはメスキータでも、サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868-1944)というオランダの画家の日本初の回顧展です。画家としてのメスキータの知名度はほとんどありません。しかし彼はかのエッシャーに影響を与え、エッシャーにより守られた画家なのです。1944年没と目にしピンときた方も多いはずです。ユダヤ人であったメスキータは家族もろともナチスの手により殺されてしまいました。その後エッシャーたちが残された彼の作品を守り抜いたことでこの展覧会が開けるのです。驚きの未知の作品との出会いが東京駅で待っています。

19/7/11(木)

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