大富豪がパーティーの晩に邸宅で謎の死をとげ、そこに居合わせた関係者の全てに動機がある。そして明かされる意外な遺言状。事件に挑む名探偵。 ……と書くとベタベタなミステリーを想像するかもしれない。もしそれで敬遠する人がいたとしたら、それはあまりにもったいない。 それは、この作品が"よくあるミステリー"の器を使いながら、全く異なる方向に転んでいくからだ。 序盤で投げられてくるいくつもの変化球に思わず「え？」となったが、「あ、こういうリアクションしていいんだ」と中盤あたりで気づき、最後は独特の作品世界に夢中になる。 そんなザワつく感じをぜひ体験してほしいので、最小限の情報で観ることを推奨。

20/1/29(水)