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水先案内人のおすすめ

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音楽は生活の一部、映画もドキュメンタリー中心に結構観ています

佐々木 俊尚

1961年生まれ フリージャーナリスト

藁にもすがる獣たち

日本の作家曽根圭介の小説を韓国で映画化。原作の完成度が高いのはもちろんのこと、これを109分の映画におさめた脚本が素晴らしい。登場人物が多く複雑なストーリーを、みごとにわかりやすく疾走感のある作品へと仕立て上げている。プロットを大事にする韓国映画の真骨頂というべきか。それにしても登場人物が、闇金の多額の借金から追われてる役人とか、勤務先のサウナで大金入ったバッグを見つけておかしくなっちゃう男とか、借金で家庭が崩壊してるのとか、『闇金ウシジマくん』的なイヤな奴しか出てこなくて、だれひとりにも感情移入できないのがすごい。そのわりに観終わったときには解放感がある。この気持ちよさは何だ⁉

21/2/15(月)

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