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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

群馬交響楽団 第570回定期演奏会

群馬交響楽団の新しい本拠ホール、高崎芸術劇場は、高崎駅から半屋根付きの直結回廊を歩いて10分足らずの距離にある。2,027の客席を擁する大ホールは、以前まで使用していた「群馬音楽センター」とは桁違いの音響の良さで、大編成の交響曲をも壮大なスケールで響き渡らせる。筆者も先頃ここでマーラーの超巨大編成の「第6交響曲」を聴いたが、それはもう、これまで前記の旧いホールで聴いていた群響とは全く違った、堂々たる風格を備えた演奏であった。この素晴らしい大ホールは、今後の群響のレパートリーの拡大にも、大きな影響を与えるだろう。  そこで今回は、円熟めざましい名匠・尾高忠明が客演指揮する後期ロマン派の大作曲家ブルックナーの「交響曲第5番」に注目しよう。ステージ奥にずらり並んだ金管楽器群がごうごうと咆哮する壮大無比な響きの魅力。少し長い曲だが、一度好きになったら抜けられないほどの感動的な世界である。

21/7/9(金)

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