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水先案内人のおすすめ

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セレクト方針はズバリ!「バランス」です

木谷 節子

アートライター

特別展「桃山―天下人の100年」

信長、秀吉、家康が天下取りを目指した安土桃山時代を中心とした、激動の100年に焦点を当て、日本人の美意識がどのように変化していったかを紹介する展覧会。戦国武将のド派手な鎧や刀剣に、千利休や古田織部が愛した斬新な茶道具、異国情緒たっぷりの南蛮美術など、時代を映す数々の作品がある中で、やはり展覧会の華は、ゴージャスな金碧障壁画の数々だろう。とくに永徳から探幽までの狩野派のそれぞれの代表作と、彼らに立ち向かった長谷川等伯の作品の展示などは、美術・歴史好きにはたまらない。また江戸時代の初期に琳派の美意識を体現した光悦・宗達の芸術などもぜひご覧あれ。教科書で一度は見たことのある作品がズラリと並ぶ展覧会だが、この時代の雰囲気をより強く感じたければ、やはり11月3日からの後期展示がおススメだ。安土桃山の気風を可視化したような、永徳の巨大な《唐獅子図屏風》と、ライバル等伯の《楓図壁貼付》《松林図屏風》が一堂に会する様は、泣ける! はず……。(展示スケジュールは展覧会ホームページでご確認ください)

20/10/18(日)

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