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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり
上野 紀子
演劇ライター
『ねじまき鳥クロニクル』
20/2/11(火)~20/3/15(日)
東京芸術劇場 プレイハウス,梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ,愛知県芸術劇場 大ホール
ホリプロが放つ村上春樹原作の舞台の第三弾。まさか大長編の本作が舞台化されるとは予想もしていなかったので、どんな作品が立ち上がるのか期待と不安(スミマセン。村上ファンの正直な気持ち)でいっぱいです。ミュージカル『100万回生きたねこ』や百鬼オペラ『羅生門』を手掛けたイスラエルの奇才インバル・ピントさん(演出・振付・美術)、そして気鋭のクリエイター、アミール・クリガーさん(脚本・演出)、さらにマームとジプシーの藤田貴大さん(脚本・演出)の共同作業が、はたしてどのような村上ワールドを生むのか、しかと見届けなくては。芝居、コンテンポラリーダンス、音楽が融合する世界に立つのは、〈演じる・歌う・踊る〉人たち。ピント作品の経験者である成河さんと、渡辺大知さんの二人でもって主人公の岡田トオルを表現していく演出も気になります。不思議少女・笠原メイ役の門脇麦さんは雰囲気ピッタリ。音楽は『いだてん』を手掛けた大友良英さん。注目ポイント満載ですね。
20/2/2(日)