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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

エルサレム弦楽四重奏団×カルテット・アマービレ/サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン

6月恒例のサントリーホール「チェンバーミュージックガーデン」(CMG)。その目玉公演は、毎年各国の弦楽四重奏団が1団体ずつ登場して繰り広げるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全16曲の連続演奏会である。古今の弦楽四重奏曲のバイブル(聖書)とまで謂われるこの16曲は、およそString Quartetを名乗るグループなら、全身全霊を賭けて取り組むべき名曲ぞろいなのだ。世がコロナ禍の中で重苦しい気分に陥っている中、深遠で高貴で、ヒューマニズムにあふれて美しいベートーヴェンの世界は、私たちの心を慰め、鼓舞してくれることは間違いない。 今年登場するのは、イスラエルの名門で、今年活動25周年を迎えるエルサレム弦楽四重奏団である。あたたかい情感に満ちた演奏をする団体だ。5回にわたり全16曲が演奏されるが、プログラムは番号順ではなく、第1日は「1番」「7番」「12番」という組み合わせで、最終日は「5番」「6番」「11番」「16番」という具合になる。室内楽ファンなら聞き逃せまい。

21/6/2(水)

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