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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

パンケーキを毒見する

現役政権のトップを題材にした映画史上初めての作品は、冒頭から衝撃的な幕開けだ。取材申し込みに対して、市議会や県議会の議員たち、マスコミ関係者までが断りの電話の連続。官房長官時代から、無表情で公式見解のみを繰り返す姿勢は、トップになってからエスカレートし、ベテラン議員は現在の国会を「初めて見る言論空間。議論が嚙み合っていない」と指摘する。同じ答弁を繰り返すことで「政府(自民党)にとっては国民が政治に関心を失ってくれた方が有利。投票率が低い方が自分たちは安泰。投票率が高くなれば、政治が動いてしまう」という識者の懸念は、今のところ成功しているようだ。コロナ禍対策、五輪強行開催と、国民の声を無視し続ける現政権のありようを問う必見のドキュメンタリー。ラストのナレーション「いまが時代の変わり目」という言葉で唖然とさせられる。

21/7/20(火)

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