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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ
のむみち
名画座かんぺ発行人
映画の中の子供 ─小さな主人公たちの、おおきな、おおきな物語
20/1/26(日)~20/3/21(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷
『お早よう』(2/26〜29 3/4〜7 ) ラピュタ阿佐ヶ谷 特集「映画の中の子供」(1/26〜3/21)で上映。 時代は、三種の神器、テレビ・冷蔵庫・洗濯機が出始めた頃。川沿いの新興住宅地に住む平凡なサラリーマン家庭で、テレビが欲しくて、しかし買ってもらえない兄弟がストライキをするが……。 言わずと知れた、小津後期の人気作。『彼岸花』に次ぐカラー作品で、おなら遊びなど、いたるところに小津のユーモアが散りばめられた楽しい一本です。中でも、殿山泰司が、三好栄子の家へ押し売りに来るシーンは何度観ても笑ってしまう。兄弟役は、当時売れっ子子役(他に『黄色いからす』など)だった設楽幸嗣と島津雅彦。笠智衆始め、高橋とよにいたるまで小津作品の常連俳優オンパレードで抜群の安定感です。ストライキの末、ちゃんとテレビも買ってもらえてめでたしめでたし!
20/2/23(日)