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水先案内人のおすすめ

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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

恐怖の報酬〈オリジナル完全版〉

1978年3月25日、『恐怖の報酬』公開劇場だった新宿ミラノ座の客席1000を超える館内の閑散とした風景は、今でもよく覚えている。「スター監督フリードキンもこれでお終いだな」という声も聞こえてくるほどの大コケだった。作品評もさんざんで、キネマ旬報ベスト・テンで点数を入れた選考委員はひとりもいなかった。   その『恐怖の報酬』が121分のオリジナル完全版として甦った。公開当時、配給元のCICがフリードキンに無断で30分もカット、日本公開版が92分の短縮版であることを誰も知らされていなかったのだ。 「36年にわたりでたらめにカットされたヴァージョンが批評家や映画製作者の記憶に残り続けてきた。だが...

18/11/19(月)

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