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本業はヘビメタ誌編集者。寄席、落語会は年200回以上通う。関連著書も多数。
広瀬 和生
「BURRN! 」編集長、落語評論家
わりかし頑張れ! 古今亭今輔ひとり会 Vol.5
19/7/28(日)
らくごカフェ
古今亭今輔といえばお婆さん落語、なんていうのは昭和の話。平成に襲名して令和を生きる当代今輔はナンセンス爆笑系のマニアックな新作落語の雄。「日常」から「非日常」へと展開していく物語でありながら、そこに壮大なスケール感は皆無。ただひたすらバカバカしく、だからこそ素敵だ。 らくごカフェでの「わりかし頑張れ! 古今亭今輔ひとり会」は新作ネタ下ろしの会。「わりかし」というのが程よく脱力した今輔の真骨頂。もっとブレイクしてもいいのになあ、と思う新作派の逸材だ。二ツ目から真打に昇進して今輔を襲名したのが2008年。もし彼の登場が10年遅ければシブラク発信の「二ツ目ブーム」に乗って……いやいや、今からでも遅くない! 今輔ブームはこれからだ!?
19/7/24(水)