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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。
長井 好弘
演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員
市馬・兼好・昇太 第727回 東京落語会
20/1/17(金)
ニッショーホール
東京のホール落語会の老舗。NHK主催のためなのか、落語協会、落語芸術協会という大手二団体のベテランをバランスよく配された番組が特徴だ。両協会の重鎮が順番でトリをとるため、安定感はあるが、意外性やフレッシュさに欠けると不満を漏らす落語ファンもいるようだ。ところが、2020年の1月公演は、若手中堅が登用され、がらりと雰囲気が変わった。正月興行は両協会会長のそろい踏みが恒例。春風亭昇太が落語芸術協会の新会長に就任したため、落語協会の柳亭市馬会長と並べば、番組全体がぱっと明るくなる。そこへ三遊亭兼好、古今亭文菊ら中堅若手の人気者が加わるのだから、一気に若返りが加速した印象だ。今年、要チェックの落語会だ。
19/12/23(月)