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高松 啓二
1958年生まれ イラストレーター
プライベート・ウォー
19/9/13(金)
TOHOシネマズ シャンテ
2001年のスリランカ。英国ジャーナリストのメリー・コルヴィンは、銃撃戦に巻き込まれ、左目を失ってしまう。それ以来、アイパッチを付けた命知らずの女性記者として有名になる。本作は彼女のジャーナリストとしての功績よりも生き様に迫る。劇中、メリーは「君は灯に飛び込む蛾のようだ」と言われるが、危険なところ程、取材に行ってしまう性分を言い当てている。報道の使命感よりも戦争中毒のように見える。帰国すると重いPTSDによるアルコール中毒にさいなまれ、身も心も荒れていく。それでも再び戦場に戻るところで活力を取り戻す。『ハートロッカー』の主人公のように戦場に魅入られた人なのだ。たとえ戦場で命を落とす事になっても本望だろう。それが彼女の性なのだから。
19/9/9(月)