Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

古今東西、興味のおもむくままに

藤原えりみ

美術ジャーナリスト

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ

まるでヒトラーとピカソが直接対決したかのようなタイトルだが、近代芸術に「頽廃芸術」という烙印を押して徹底的に弾圧したナチス政権と、その烙印を押された画家の一人であるピカソとを対比することで、当時の美術をめぐる状況をシンボリックに表すために選ばれたフレーズなのだろう。 伝統的で保守的な様式の絵画・彫刻を好んだヒトラーは、故郷に近いリンツにルーヴル美術館に匹敵する規模の総統美術館建設を夢見ていた。そして、彼は60万点にも及ぶ掠奪美術品の山を築きあげる。ナチス占領下地域の聖堂や美術館、またユダヤ人コレクターや画商から収奪された美術工芸品は、密かにドイツやオーストリアの城郭や岩塩坑などに保管されてい...

19/4/26(金)

アプリで読む