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水先案内人のおすすめ

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インディーロックや、その周辺のカルチャーを紹介

黒田 隆憲

音楽ジャーナリスト、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン研究家

The Wisely Brothers「Captain Sad Tour 東京」

高校時代の同級生である真舘晴子(Vo、Gt)、和久利泉(Ba、Ch)、渡辺朱音(Dr、Ch)によって結成された、3人組ガールズ・バンド、The Wisely Brothers。GREAT 3の片寄明人がプロデュースを手がけたファースト・アルバム『YAK』からおよそ1年ぶりとなるセカンド・アルバム『Captain Sad』では、DadaDのShigekuniが2曲を手掛けた以外は全曲セルフ・プロデュースに挑戦した彼女たちが、そのアルバムを携えたツアーを東名阪にて開催。9月29日に東京・新代田のFEVERでファイナルを迎える。 これまでのアルバムでは、それぞれが持ち寄ったアイデアの断片をバンドでセッションしながらカタチにしていくことが多かった3人。『Captain Sad』では初めてDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を導入し、真舘の自宅に集まってデモ作りを行ったという。それもあってか、ソングライティングはもちろん、アレンジ能力も飛躍的に伸び、これまで以上にバンド・グルーヴを感じさせる内容に仕上がっている。マーカー・スターリングからレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、そしてbloodthirsty butchersまで古今東西のあらゆる音楽を吸収しながら、それを独自のセンスによってキュートでポップな楽曲へと再構築していくセンスの良さは健在。このアルバムが、ライブではどのように再現されるのか今から楽しみだ。

19/9/12(木)

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