東京では本当にいろいろな展覧会が見られる。でも、このところ何だか似たようなものが多いなと思っていたらうれしいことに“だまし絵（トロンプ・ルイユ）”で知られる20世紀を代表する奇想の版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャー（1898-1972）の展覧会が始まった。 上がっても上がれない階段や紙から浮き上がるトカゲ……錯視効果を駆使して生まれる不思議な世界観を持つ作品は“版画”で描かれ、一般の人は勿論、多くのクリエイターに影響を与えてきたが、世界最大級のエッシャー・コレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点が日本初公開される今回の展覧会では、科学、聖書、風景、人物、広告……と...

18/6/30(土)