Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

J-POPとJ-ROCKのライブを5000本以上観察

平山 雄一

1953年生まれ 音楽評論家、プロデューサー

ザ・キャプテンズ「ア ビアント~薔薇王子の約束~」

知るひとぞ知るカルトGSバンド“キャプテンズ”は、なぜか高崎で人気がある。それだけに、重要なライブを高崎で開催するのは自然なことだ。実は今回の「ア ビアント~薔薇王子の約束~」と題されたライブは、“薔薇王子”ことボーカル&リーダーの傷彦(きずひこ)が重要な手術を行なう前に、ぜひ高崎でライブをやりたいと希望し、それが実現したものなのだ。 2001年に結成されたキャプテンズは、「最後のグループサウンズ」を自称して活動を開始。文字通り、華やかなユニフォームとノスタルジックなサウンドで一躍、注目を集め、2005年にメジャー・デビューを果たした。その魅力の中心は、なんと言っても「薔薇から生まれた薔薇王子」=傷彦のキザでナルシスティックなキャラクターにある。彼の口癖は「愛ゆえに」。薔薇を口にくわえての華麗なアクションで人気を集めてきた。    しかし2010年、脳腫瘍が発覚。翌年、手術直前に渋谷ミルキーウェイで『失神天国~恋をしようよ』を敢行。手術は無事成功して、その秋、『大・失神天国~華麗なる復活~』ライブでバンドも傷彦も復活したのだった。 今回の再発はショッキングなニュースではあったが、深刻なものではないとのことで、術後のリハビリは1カ月半の予定。6月には早くも下北沢で復帰ライブが予定されている。 派手なミリタリー・ルックで切ないラブソングを歌うこのバンドの、昭和の香り漂うパフォーマンスは一見の価値あり。間違っても涙・涙のライブにはならないと思うので、高崎まで足を延ばしてみてはいかが。

20/2/12(水)

アプリで読む