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洋画、邦画、時々アニメ 映画で人生が変わります

堀 晃和

ライター&エディター。記者歴27年、元産経新聞文化部長。映画と音楽と酒文化が守備範囲。

トムとジェリー

ニューヨークを俯瞰した冒頭のショットに引き込まれた。思えば、『ウエスト・サイド物語』や『グロリア』といった映画史に残る作品も、この大都市の空撮から始まり、観客をスクリーンの中へと誘った。過去の名作と同様に心が躍る導入だ。 『トムとジェリー』というタイトルからは多くの人がアニメを想像するだろうが、本作は「誕生80周年記念」の実写版。ただ、トムとジェリーをはじめ動物のキャラクターはアニメで造形されており、作品にコミカルな印象を与えている。 いたずら好きのジェリーがトムを挑発し、怒ったトムが追いかけるという構図は、本作でも同じだ。ニューヨークの高級ホテルを舞台にトムとジェリーが大暴れ。ホテルでは、世界が注目するセレブカップルの結婚式が開かれていたが、台無しになってしまう。そして、このトラブルがもとで、臨時女性スタッフのケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)はホテルを去ることに。反省したトムとジェリーは、ケイラを助けようと、“ある企画”を成功させるためにタッグを組む。 なんといってもキャラクターが魅力的だ。けんかを繰り返しながらもどこかで心が通じている…。トムとジェリーが長年愛され続ける理由がわかる。

21/3/23(火)

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