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水先案内人のおすすめ

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新進女優や新たな才能にフォーカスした作品を中心に紹介

イソガイマサト

フリーライター

彼女はひとり

2019年の第13回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門で俳優賞に輝いた主演・福永朱梨の狂気の怪演、想像力を掻き立てられる無駄のない演出と展開にぐいぐい引き込まれる紛れもない傑作。すべてを破壊し、敵に回すヒロインの女子高生の圧倒的な孤独と復讐劇が、黒沢清監督の作品などで知られるカメラマン・芦澤明子の撮影でシュールに映し出され、観ている間中ドキドキしっぱなし! しかも、えっ、あれは誰? 何が起こっているの? と観る者の思考を一瞬停止させる、おぞましくも大胆な映像表現をしてくるから本作の中川奈月監督はただ者ではない。個人的には今年の東京国際映画祭の“アジアの未来”部門に新作『よだかの片想い』がラインナップされている安川有果監督を『Dressing UP』(12)で知ったときや、『わたしたちの家』(17)の清原惟監督を発見したときと同じ喜び。とにかくスゴ過ぎる驚愕の60分だ。

21/10/23(土)

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