日本を代表するピアニストのひとり、横山幸雄さんは、その繊細かつ華やかな演奏で、独自の地位を築いておられます。また横山さんのもうひとつの魅力は、その大胆な発想にあると思います。かつて2011年に行われたショパンのピアノ独奏の全曲演奏会には度肝を抜かれました。朝から夜遅くまで、ぶっ続けで行われた演奏会は、聴くほうもたいへんでしたが、そのすべてを暗譜で演奏されているのを見て信じられず、「この人の頭のなかはどうなっているのだろう？」と驚き、ますます尊敬の念を深くしました。 9月23日（月・祝）に東京オペラシティコンサートホールで行われる「ベートーヴェン・プラス　Vol.6」は、そんな横山さんが近年取り組んでおられるベートーヴェンをじっくり聴こうというコンサート。今回は横山さんのベートーヴェンにどっぷり浸れる一日になりそうです。

19/9/15(日)