赤堀雅秋さんの新作がいよいよ開幕です。漢字三文字のタイトルが赤堀さんらしい、やりきれない切なさと痛みを沸き立たせてくれるんですが、そこについてくるキャッチが「それでも生きて行く。喜劇。」　喜劇？　悲しみと背中合わせってことでしょうか。老いた父と引きこもりの中年の息子、その兄の物語を、風間杜夫さん、三宅弘城さん（兄役）、荒川良々さん（弟役）で。その家族に関わってくる吉岡里帆さんと赤堀さんは、ひきこもりの支援団体の人たちで、実は彼らも心に闇を抱えている……？　この粒揃いミニマムキャストが本多劇場で繰り広げる人間ドラマ、演劇フリークなら素通り出来ませんね。生きるってことは喜劇なのね……と笑いが込み上げるのか、胸締め付けられるのか、その両方か、劇場で体感必至です。本多劇場の後には富山、大阪、島根、広島、愛知にも行きますよ！

21/3/19(金)