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Tak

美術ブロガー

シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート

印象派をはじめとする多くの名品を有しているポーラ美術館で、はじめての現代アートをメインとする展覧会「シンコペーション」が始まりました。展覧会タイトル「シンコペーション」(切分法:音楽において、軸となる拍の位置を意図的にずらし、リズムを変化させることで楽曲に表情や緊張感をあたえる手法)を念頭に置いて会場を巡ると美術展でありながら、様々な「音」を会場内の至る所で耳にすることができます。それらは不快感を与える音ではなく、箱根の自然に呼応するかのような爽やかな気持ちのよい音たちです。12組の現代アーティストがそれぞれポーラ美術館コレクションから選んだ、ルノワール、モネ、ロダン、セザンヌ、マティス、ピカソ、ダリらの作品と共に展示されています。ポーラ美術館は積極的にこれまでも現代アーティストを支援してきました。そうした積み重ねがあり今回の展示が成立したのです。現代アートの展覧会と敬遠する必要はまったくありません。セザンヌもモネもこれまでと違った輝きを放っています。美術館外にある「森の遊歩道」で展示されているサウンド・アートを牽引するアーティスト、スーザン・フィリップスの新作も必聴です。

19/8/30(金)

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