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現代作曲家にして、クラシックを分かりやすく解説する達人
三枝 成彰
現代作曲家
錦織健 テノール・リサイタル 「日本の歌だけを歌う」
21/5/17(月)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
錦織健さんは、日本のテノール歌手でもトップを行くお一人。私も97年のオペラ『忠臣蔵』では、どうしても彼にタイトルロールの“岡野金右衛門”を演じてほしくて、懸命にお願いしました。おかげで素晴らしい舞台になりました。 5月17日(月)に東京オペラシティのコンサートホールで行われる「日本の歌だけを歌う」は、いままでありそうでなかった試み。ほんとうは昨年行われるはずだったものが、コロナの影響で一年延び、満を持しての開催となります。 歌われるのは山田耕筰の「この道」「からたちの花」、武満徹の「死んだ男の残したものは」「小さな空」、小林秀雄の「落葉松」、宮沢和史の「島唄」など。日本の言葉と日本の旋律が、錦織さんの輝かしく優しい歌声によって、聴く人の心にしみわたるでしょう。ピアノは多田聡子さん。
21/5/10(月)