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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会第368回

神奈川フィルに新風を吹き込み、オーケストラを明るい雰囲気に変えた現・常任指揮者の川瀬賢太郎の任期も、来年3月末で終了する。替わって来年4月からシェフに就任するのは、びわ湖ホール芸術監督として華やかな活動を続けている沼尻竜典だ。肩書は第4代音楽監督(山田一雄、外山雄三、ハンス=マルティン・シュナイトに続く称号)である。 この5月定期には、その沼尻・次期音楽監督がいち早く登場し、武満徹の「ノスタルジア」、三善晃の「ピアノ協奏曲」、マーラーの「交響曲第4番」という、素晴らしく意欲的なプログラムを披露して、神奈川フィルの未来を予告する。 カナ・フィルがどう変貌するか、その第一歩となるこの演奏会、聴いておいて損はない。

21/5/16(日)

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