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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

イサドラの子どもたち

伝説的なダンサーであり、モダンダンスの祖といわれるイサドラ・ダンカンのことを初めて知ったのは、今から半世紀前に観たイギリス映画『裸足のイサドラ』(68)だった。ちょうど映画を本格的に観始めた時期だったこともあり、ヴァネッサ・レッドグレイヴの熱演は、今でも鮮烈に脳裡に焼き付いている。 『イサドラの子どもたち』は、ふたりの子供を1913年に事故で亡くし、その悩みに苦しみながら作りあげた、亡き子供たちに捧げるソロダンス『母』をいめぐる静謐な小品だ。現代に生きる4人の女性たちー振付師のアガト、『母』を共作するダンサーのマノンと振付師のマリカ、そして『母』の公演を観劇したエルザーは、100年の時を越えて、自らの感情に対峙する。ダミアン・マニベル監督は「物語を耕し、丁寧に動く」イサドラのダンスの精神に誠実に向き合おうとしている。

20/9/22(火)

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