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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

リオの男〈HDリマスター版〉

「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」5/14〜 新宿武蔵野館で上映。 昨秋開催されて、予想を超えるスマッシュ・ヒットを飛ばした「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」、待望の第2弾が上映される。前回の”傑作選 "上映時に名古屋・関西の4劇場で「次に見たいベルモンド出演作」を募る”ベルモンド映画総選挙”が実施され、その投票結果を元に今回の5作品が決まった。 まずは、総選挙で堂々第1位の圧勝だった『リオの男』。ベルモンド×フィリップ・ド・ブロカ監督が世界的に大ブレイクした冒険アクションの快作だ。シャイヨー宮の博物館に展示中だったアマゾンの古代文明遺跡で発掘された土偶が盗難され、その土偶三体を追って、ベルモンドがブラジルを舞台に、縦横無尽に活躍する。これを見ずして、ベルモンドは語れない。 そしてベルモンドxド・ブロカ監督が、またしてもコンビを組んで、香港、インド、ネパール、マレーシアとアジア中を股にかけて突っ走る『カトマンズの男』(65)。莫大な遺産を相続し、生きることに飽きた主人公が様々な方法で自殺を試みるも、全て失敗。多額の生命保険をかけ、1か月以内に殺してもらうことにするが、その途端に美女に出会い 一目惚れ。生命が惜しくなるが、謎の男たちに狙われて、ノン・ストップの大冒険! 一転して、シリアスな一面を見せたのが『相続人』(73)。巨大企業集団の御曹子であるベルモンドが 国際経済の闇の中で、謎の黒幕との死闘を繰り広げるポリティカル・サスペンスの意欲作。『危険を買う男』(76)のフィリップ・ラブロ監督のシャープに研ぎ澄まされた演出が最後まで観客を飽きさせない、以上3作は、いずれも半世紀ぶりの劇場公開で、HDリマスター版による上映が嬉しい。 そして、スペシャルセレクションとして劇場初公開作が2本。『大頭脳』(69)のジェラール・ウーリー監督による『エースの中のエース』(82)は、ベルリン五輪の真っ只中。ボクシングの仏代表コーチ役のベルモンドだが、ユダヤ人少年と、その家族をナチスから救うために大奮闘。ヒトラーの別荘に迷い込む作りは、抱腹絶倒の面白さです。 ド・ブロカ監督との最後のコンビ作『アマゾンの男』(00)は、生物学者に扮したベルモンドが、アマジンの奥地で不思議な少女と出会う奇想天外なファンタジー・コメディ。天文学者マルゴ役のヒロイン、アリエル・ドンバールのコメディエンヌぶりも楽しい。ベルモンドの魅力をさらに堪能するために第3弾もぜひ開催してほしいが、その時には『おかしなおかしな大冒険』 (73) を!

21/5/6(木)

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