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水先案内人のおすすめ

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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王

『インファナル・アフェア』の脚本家フェリックス・チョンの単独監督作と知れば、見逃すわけにはいかない。 しかも久しぶりにスクリーンに帰ってきたチョウ・ユンファの主演作とあれば、それだけでも心がざわつく。さらにアーロン・クォックとユンファのダブル主演作なのだから、居ても立ってもいられなくなる。 レイ(A・クォック)は画家として成功を目指すがなかなか認められず、絵画の偽造に手を染める。あることから“画家”(C・ユンファ)と名乗る男に才能を認められたレイは、彼の運営する偽札組織で働くことに。米ドル紙幣の偽札発見テクノロジーの進化をあざ笑うかのように、レイの偽札造りは世界を席巻していく、という物語。 F・チョン作品らしい錯綜する物語のヒダに複雑な人間関係が絡み、その愛憎葛藤がドラマを奥深いものにしている。 贋札原版作り、紙質やインク、印刷機や透かしの技術などの工程を経て、ついに偽造100ドル札が完成するまでの描写が実に緻密でスリリング。 もうひとつの見どころは、カリスマ性にあふれた男“画家”に扮したユンファのガンファイトだ。 チョン監督は語る。 「劇中の重要な役柄を、香港映画の黄金期を支えたチョウ・ユンファが演じ、1980年代の香港映画黄金期を思い起こさせる素晴らしいアクション・シーンを再現しています」 まさに『男たちの挽歌』を彷彿させるユンファの華やぎと、65歳とはとても思えないアクションのキレのよさが圧巻のクライム・サスペンスだ。

20/2/6(木)

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